1998年にDavid Gedgeと長年スタッフとしても従事し、プライベートでもパートナーであったSally Murrell 2人を中心とするソロ・プロジェクトとして始まったCINERAMA。バンド名の語源であるシネラマ方式の映画になぞらえた“ワイド・スクリーン・ポップス”を標榜した初期のあくまでTWPとは別のソロ・プロジェクトとしてのポップ・ユニット期から、TWP活動停止時のギターリストSimon Cleaveも合流しライヴ活動を積極的に展開していく中で、Steve Albiniの協力も得た2作のスタジオ・アルバムを完成。Gedge / Cleaveコンビのソングライター・チームの個性が確立する一方で、最終的に新生TWPの核となる4人組のロック・バンドへと発展するまでのその6年間の歴史。一般的な意味での商業的な成功は得られなかったのかもしれないが、現在の“TWP Mark II”とも言うべき新しいTHE WEDDING PRESENTはこのCINERAMAでの飽くなき音楽的研鑽無くしては有り得なかったものであるので、未体験の方にはぜひともお聴き頂きたいし、またソングライターとしても、パフォーマー、アレンジャーとしても飛躍的な成長を遂げたDavid Gedgeのドラスティックな変化の過程も堪能出来るこの時代の作品は暴言を承知で言わせて頂けるなら、1997年以前のTWPでの諸作と同等に語り継がれるべき名作揃いだと思うし、ただの聴かず嫌いで聴かないというのであれば、とてもとても勿体ない事だ。 まずは、後年のTWPのステージでも演奏される機会の多い楽曲を多数収録した3作目のスタジオ・アルバム『Torino』や、TWPの2005年作『TAKE FOUNTAIN』で再録音される"Don't Touch That Dial"や、実質的にTWPの2012年スタジオ作『Valentina』のアウトテイクでもあり、突如2013年にCinerama名義のシングルとして発表された"I Wake Up Screaming"を含む3作目のコンピレーション『Seven Wonders of the World』から入って欲しい。[YOSHI@TWP-CINERAMA / last modified : 1st January, 2018] |
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