CINERAMA    - DISCOGRAPHY -
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LOLLOBRIGIDA
TONE CD 003

LOLLOBRIGIDA

FORMAT: CD SINGLE
RELEASE DATE: Aug. 28th, 2000
LABEL: Scopitones (U.K.)
CATALOGUE No.:
CD- TONE CD 003

TRACK LISTING:
1. Lollobrigida *Single Edit
2. See Thru
3. Sly Curl

PERSONNEL:
All songs written by Gedge. Track 1 & 2 were recorded by Steve Albini and mixed by Dare Mason who also recorded overdubs. Track 3 was recorded and mixed by Dare Mason. The narration on "Sly Curl" was read by Sean Hughes. Design by Andrew Swainson at Cactus.
2000年のリリース・ラッシュはまだまだ続く。Scopitonesからの第3弾リリースとなった本シングルはイタリアの伝説的な女優ジーナ・ロロブリージダの名前を冠した官能的な1曲。サビでは彼女が出演した映画"Les Belles du Nuit"(邦題「夜毎の美女」;1952年に公開されたフランス映画で当時いわゆるセクシー派女優として名の知れたジーナが名優ジェラ-ル・フィリップと共演している)も歌い込まれている。Davidのヴォーカリストとしての表現はより作家性を重んじたものになり、様々な表情を見せるようになったが、ここでの艶っぽい歌唱は新境地とも呼べるもの。呟くようなヴォーカル(ノン・エフェクトのドライな音像処理は大正解だ)にアコーディオンやギターのメランコリックなフレーズが絡み合い、曲を盛り立てている。Davidのセルジュ・ゲーンズブールへの傾倒ぶりも窺い知れるが、楽曲的にもそれまでのCINERAMAにはもちろん、1997年以前の旧TWPにもなかった文字通りの新境地に足を踏み入れた見事な名曲だと思う。なお2nd Album『DISCO VOLANTE』にも収録されているが、イントロの女性の溜息がカットされているので厳密にはシングル・エディットとなる。またフランス語ヴァージョンが2001年のシングル"Health & Efficiency"の7インチ盤のカップリングで発表されているが、そちらはさらにゲーンズブールっぽさが増しているので、ぜひ御一聴を。
ライヴ感溢れる#2も良いのだが、CINERAMAにこういうノリの曲はもはや不要なのかもしれない、とも思わせる。一方で"Manhattan"以降の黄金律を踏襲したメロウな#3は隠れた名曲。ゲストにDavidとは昔から交流のあるアイリッシュのコメディアンSean Hughesが終盤のスポークン・ワーズで参加している。全曲、編集盤『CINERAMA HOLIDAY』にも収録。
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