THE WEDDING PRESENT
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The Home Internationals EP

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CD
The Home Internationals EP

FORMAT: 12" Vinyl *1,000copies limited / CD
RELEASE DATE: 12" Vinyl- 22nd April, 2017 (Record Store Day) / CD- 19th May, 2017
LABEL: El Segell del Primavera (Spain)
CATALOGUE No.: 12" Vinyl - PS033EP /CD - PS033CD
TRACKLISTING:
  1. Scotland
  2. Northern Ireland
  3. England
  4. Wales
【解説】
 毎年4月に開催されているRecord Store Dayの2017年版で店頭販売された12インチ・アナログ盤(ダウンロード・コードは付属していない)。CINERAMA時代を通じても初となる全曲インストゥルメンタル主体のEP。追ってその翌月にはCD盤もリリースされている。
 前年の傑作『Going, Going...』収録曲であるウェールズ語のポエト・リーディングをフィーチャーしたインストゥルメンタルの名品"Wales"をものにしたことが本EP制作の大きな動機なったようで、同曲は本作にも再収録。他の3曲は新録で、『キッド』などで知られる現代イングランドを代表する詩人、サイモン・アーミテージの作品"The English"の、作者自身によるポエト・リーディングがフィーチャーされた楽曲"England"も収録。EPのタイトルは1884年に初開催された世界最古の国際サッカー大会で、1984年まで開催されていた「ブリティッシュ・ホーム・チャンピオンシップ」というイギリス国内の4地域、イングランド、スコットランド、北アイルランド、ウェールズの代表チームによって争われていたサッカー大会の愛称に由来し、TWPデビュー作のタイトルに冠したジョージ・ベストも北アイルランド代表として活躍した。前述の"Wales"は元々は同名の北米ユタ州の地名に由来するが、"England"も含め、楽曲名はその4地域の名称が付けられていることになる。
 それにしても、たとえインスト主体であってもなおTWPの意匠が感じられる楽曲とそれを支えるアンサンブルの屈強さは健在。先行してMVが公開された冒頭の"Scotland"は特にそれが顕著で、静謐なイントロと対象的に総毛立つリフのダイナミズムが感じられる終盤のバンド・サウンドも素晴らしい。全体的にデイヴィッド自身がファンと公言して憚らないExplosion in the Sky、Mogwaiといった、むしろ自身が影響を与えたであろうインストゥルメンタル主体のロック・バンドからも逆にインスピレーションを受けたかの様な雰囲気も本EPにはある。傑作『Going, Going...』で特に達成感があったというインストゥルメンタルへの取り組みを1枚のEPに拡大したアイディアは大成功を収めたと言っていいし、近年のTWP作品を特色づけているデイヴィッドのヴォーカルが存在しなくても、TWPの個性は揺るぎないものなのだということが証明された作品だと思う。『Going, Going...』のジャケット写真にあった、地平線の彼方の向こう側に広がっていた新たな景色が、文字通りの意味での新境地を切り開いた本作とも言える。
 なお、発売元となるスペイン・バルセロナを拠点とする新興レーベルEl Segell del PrimaveraはTWPが過去にシークレット・ゲスト含む5回出演している音楽フェスティヴァルPrimavera Soundの主催団体が設立したレーベル。そして録音を行なった英ウェールズのMonnow Valley Studioは80年代から数多くのイングランドのバンド、アーティストたちが使用するスタジオでもあり、本作でもエンジニアリングとプロデュースを手がけたAndrew Schepsが近年公式なパートナーとして就任したスタジオでもある。TWPと同時代のバンドが数多くの名作を録音したスタジオとしても知られており、代表的なところではThe Charlatansの1997年作『Tellin' Stories』、地元Wales出身のStereophonicsの2001年作『Just Enough Education to Perform』、そしてかつて1995年のTWPのツアーでセカンド・ドラマーを務めたことがあるChris Cooperが在籍するPale Saintsの1992年作『In Ribbons』などが同スタジオで録音されている。
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