THE WEDDING PRESENT
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Interstate 5
TONE CD 018
INTERSTATE 5

FORMAT: CD SINGLE
RELEASE DATE: 15th November, 2004
LABEL: Scopitones (U.K.)
CATALOGUE No.:
CD- TONE CD 018

TRACK LISTING:
  1. Interstate 5 [Single Version]
  2. Bad Thing
  3. Snapshots
All songs written by Gedge / Cleave
Produced and mixed by Steve Fisk
【解説】
2004年9月、CINERAMAからの改名を公表する形で新生THE WEDDING PRESENTが始動。初お目見えとなったBBC Radio 1 "John Peel Show"でのセッションを経て、その第一弾リリースとなったのがこのシングル。タイトル曲は現時点でのCINERAMA最後のツアーとなった2004年4月のユーロピアンツアーで頻繁にオープニングを飾っていた1曲で、レコーディングを行っていた米シアトルを通るハイウェイの名前に由来している。この他にもアルバム『Take Fountain』にはシアトルに関連するキーワードが数多く登場する事になる。プロデュースはCINERAMAの"Don't Touch That Dial"同様、Steve Fisk。全3曲ともGedge / Cleaveコンビのペンによるもの。タイトル曲"Interstate 5"はアルバム『Take Fountain』ではエンディングに実にCINERAMAティックなインストパートが加わったロング・ヴァージョンで収録された。TWP名義ではほぼ7年10ヶ月ぶりとなるシングルだった事もあり、全英シングルズチャート最高位62位を記録し、皮肉にもCINERAMAの6年間で発表してきたどのシングルよりも(数字的にはいずれにしても微々たるものではあるが)高いセールスを挙げた。本当に本当に悔しい事だが、“改名”がもたらしたものは予想以上に大きかったようである。
全3曲とも、2006年5月に発売されたコンピレーション『Search For Paradise : Singles 2004-05』に収録された。

【曲目解説】
1. Interstate 5
ミッドテンポで曲が進行していくに従って静かに熱を帯びていくダークな曲調的にどうしても『Seamonsters』を支配していたムードを思い出してしまうのだが、そこに生々しい性的ニュアンスのある歌詞(デイヴィッド得意の隠微な一夜の情事もの…誘われた相手から何とかして去っていこうとするシチュエーション)や前面に配されたクリアーなヴォーカル、物語的にはちょっとシニカルな響きを与えている男女のハーモニーで歌われるパートが巧みに合わさっているところが、今回のTWPがかつての何かではなく、CINERAMAを経てもう1つ上のステージに立った表現である事実を否が応でも認識させる。発売当時のインパクトはそれほどでもなかったが、ライヴでの実演を通じ、すっかり再生後の代表曲となった感がある。なおCINERAMA時に行われたシアトルのラジオ局KEXPでのレディオ・セッション・テイクがWEB上で聴けるので機会があればぜひ御一聴を。
2. Bad Thing
カップリングはいずれも本CDで初登場の新曲。左右のチャンネルで音色の異なるエレクトリック・ギターが激しいストロークを繰り出しながら妖しく蠢く、会心の逸曲。こんなソリッドな感覚の打ち出し方は1997年以前のTWPというより、CINERAMAの名トラック"Starry Eyed"(3rd Album『TORINO』収録)あたりを連想させるのだが、いかがだろうか。終盤のオーケストレーションが渾然一体となった迫力ある場面には思わず手に汗握る。以前だったらミックスのバランス的にバンド・サウンドとストリングスが拮抗する、そんな対等な関係だったのが、ここでは重厚なバンド・サウンドの中にストリングスの要素が完全に飲み込まれている。新たなB面名曲の誕生。
3. Snapshots
"Bad Thing"エンディングの残響音にギターのアルペイジオがオーバーラップして始まるこちらも今回初出の新曲。2003年に他界したCINERAMAと親交の深かった女流写真家で『VA VA VOOM』や『CINERAMA HOLIDAY』のジャケット写真を手がけたJulia Hemberに捧げられたもの。エンディングのメロトロン・フルート音色のキーボードが効果的な演出になっている。相変わらずB面にも手を抜かない人達だ。
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