THE WEDDING PRESENT (2004-NOW)    - DISCOGRAPHY -
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Tommy 30
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LP+CD
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日本盤CD(ボーナストラック4曲入り)
Tommy 30

FORMAT: LP
RELEASE DATE:
9th August, 2019 (U.K./Europe),
August 23rd, 2019 (Japan), October 18th, 2019 (U.S. /Canada) LABEL / CATALOGUE No:
Scopitones (U.K./Europe) - TONE082B (Blue Vinyl LP&CD/Limited Edition) / TONE 082 (LP&CD) / TONE CD 082 (CD)
Vinyl Junkie Recordings (Japan / plus 4 bonus tracks) - VJR-3220
Happy Happy Birthday To Me Records (U.S./Canada) - HHBTM 203 (LP w/ download code)

Tracklisting:
    Side 1 -
  1. Go Out And Get 'Em Boy!
  2. (The Moment Before) Everything's Spoiled Again
  3. Once More
  4. At The Edge Of The Sea
  5. Living And Learning
  6. This Boy Can Wait
    Side-2
  1. You Should Always Keep In Touch With Your Friends
  2. Felicity
  3. What Becomes Of The Broken Hearted?
  4. Never Said
  5. Every Mother's Son
  6. My Favourite Dress
    *bonus tracks for Japanese edition (VJR-3220)
    Recorded Live at the Atomic Cafe, Munich, on 24 October 2010
  1. Brassneck
  2. Kennedy
  3. Bewitched
  4. Take Me!
PERSONNEL:
David Gedge : Vocals and Guitars
Danielle Wadey: Guitars and back vocals except #13-16
Terry De Castro: Bass and Backing Vocals
Charles Layton : Drums
Graeme Ramsay : Guitars on #13-16
【解説】
 ザ・ウェディング・プレゼント(以下TWP)1988年7月にリリースされた初期シングル曲やBBCセッション音源をまとめたコンピレーション『Tommy』を曲順通りに2018年夏時点でのラインナップでライヴさながらに再録音した作品。同年に発売30周年を迎えたことにより記念ツアーが開催され、それに合わせてレコーディングされた。コンセプト的には2017年9月にレコーディングから実に10年の時を経てリリースされることになった『George Best 30』と同じ主旨で制作された作品という事になる。
 レコーディングは2018年4月の来日公演時のメンバー(ドラムスはここ数年おなじみのCharles Layton、ギター&バック・ヴォーカルはそれまでのベースからスイッチしたDanielle Wadey、そしてベース&バック・ヴォーカルは『George Best 30』レコーディング時と結果的に同じになったが、この時はスタンド・インとして一時的にTWPツアーメンバーとして復活を果たしたTerry de Castro)により、英ウェールズのMonnow Valley Studioでハウス・エンジニアのMatt Glasbeyと共に行なわれており、同じレコーディング・セッションではTWP名義のThe Clashカヴァー"White Riot"とのスプリット盤7インチに収録されていたCinerama名義のAbbaカヴァー"The Name Of The Game"や本作に前後して2019年8月にリリースされたシングル「Jump In, The Water's Fine」が録音されている。

 Steve Albiniがレコーディング、Andrew Schepsが最終的なミックスダウンを担当した『George Best 30』はその音像もかなり強靭な印象を残すもので、レコーディング当時は同作の20周年記念ツアーを経てレパートリーもだいぶこなれていたこと、若手メンバーの迸るようなプレイも貢献していて聴いているだけで無闇に昂ってくるものであった。対して今作『Tommy 30』はTerry de Castroが手がけたライナーノーツでも明かされている通り彼女は復帰したて、ギターもベースから転向したばかり、『Tommy』収録曲のうち、特にシングルB面曲のいくつかはライヴでの実演回数が少なかった影響もあったのだろうが、あまり演奏自体がこなれていない印象の曲もあるが、それが良い意味で近年のライヴの雰囲気に近いラフさにもつながっていて、先にリリースされたシングル群に比べてもミックスダウンやスタジオでの追加録音作業も敢えて控えているような印象もある(明らかなミスタッチも修正されてはいない)。だが初期シングルの録音時もバンドが於かれていた状況は似た様なものであっただろう。結成して間もない頃、地元スタジオの安い機材しか使えなかったということもあるだろうが、レコーディング工程は本作とさほど変わらないものであったはずで(何しろアンプ直結でほとんどエフェクターもかかっていないんじゃないかと感じられるギター・サウンドも含め粗々しいものもあった)、スタジオ・レコーディング然として音楽的なスタイルには不釣り合いなくらい追加加工が多かったオリジナル『George Best』を本来Davidが「こうあるべきだった」姿にしたかったのが『George Best 30』だったとすれば、こちらはオリジナル音源当時の工程を、現代の仕様のスタジオ機材や環境、ラインナップで実施した場合どうなるのかを試みた結果を記録した作品、ということになるのではないか。
 唯一状況が異なる要素と言えばやはりDavid Gedgeのヴォーカルだ。『George Best 30』録音時からさらに10年を経てはいるが、年を経るごとにその表現力に磨きがかかっているのは近作『Valentina』や『Going, Going...』や直近のシングル「Jump In, The Water's Fine」を聴いていればお分かりの通りで、本作でも思わず聴き入ってしまう場面が多い。また本人も日本盤のライナーノーツでも自認している通り、初期ならではの早いテンポの速い楽曲でもがっしりと決まっているギター・カッティングもさらに磨きがかかっている。そんな中で2曲、後に『George Best』で再録音されることになる2曲"My Favourite Dress"、"What Becomes Of The Broken Hearted?(=It's What You Want That Matters)"は2018年時点のTWPのライヴ・バンドとしての力量・エネルギーが感じられるもので、リズム隊がこの2曲のプレイは熟知していることもあるだろう、バンド・グルーヴの躍動感がより感じられるこちらの再々々録音版の方に個人的には軍配を挙げたい。ところで、その"My Favourite Dress"は『George Best 30』版はシングル・テイクのアレンジに近いものだったのが、今回の『Tommy 30』版はむしろオリジナル『George Best』でのアルバム・テイクでのアレンジに近い形(つまりそれは近年のライヴでのアレンジを踏襲していると言えるのだが)で演奏されているのが興味深い。またここ数回の来日公演でも必ず演奏されているライヴの定番曲"You Should Always Keep In Touch With Your Friends"もこれがベスト・テイクと呼びたい名演。Charieのパワフルなドラミングも映えている。

 なお、『George Best 30』と同様今回もVinyl Junklie Recordingsからボーナストラック入りの日本盤CDが発売。ボーナストラックは本作には関係が無いが、発売当時『Bizarro』30周年記念ツアーの来日公演に合わせてのリリースということもあって、2010年の発売21周年記念ツアーからドイツMunichでの『Bizarro』21周年記念ツアーのステージから必殺の4曲、"Brassneck"、"Kennedy"、"Bewitched"、"Take Me!"が追加収録されたが、これらは翌月9/6にリリースされた『Live 2010: Bizarro Played Live In Germany』CD&DVD2枚組でフルステージの音源が聴けるようになった。なお、細かい事だがこの日本盤の裏ジャケットの曲目表記で12曲目が"My Favourite Dress?"と末尾にクエスチョンマークが追加されている妙な誤植がある。また様々なヴァリエーションでフィジカル版がリリースされたのも『George Best 30』同様で、インディーズの小売店限定のブルー・ヴァイナル仕様や、2ヶ月近く遅れてリリースされたU.S.盤はクリアー・ブルーのヴァイナル盤も発売されている。
【外部リンク】
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