DISCOGRAPHY [THE WEDDING PRESENT (I) 1985〜1997]
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Bizarro

Lyrics

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expanded edition(3CD+DVD)

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Bizarro
[2011 10" Vinyl Box]

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Bizarro


Track Listing:
(Original order)

1. Brassneck
2. Crushed
3. No
4. Thanks
5. Kennedy
6. What Have I Said Now?
7. Granadaland
8. Bewitched
9. Take me!
10. Be Honest

side-A: 1-6
side-B: 7-10


[Bonus tracks for 2001 Camden Deluxe reissue]

11. One Day This Will All Be Yours
12. Unfaithful
13. It's Not Unusual
14. Brassneck - Single Version
15. Don't Talk Just Kiss
16. Gone
17. Box Elder

#11-13 taken from EP "Kennedy" [1989-RCA]
#14-17 taken from EP "Brassneck" [1990-RCA]
Bizarro (23rd October, 1989)

U.K. RCA
CD- PD74302 (Out of Print)
LP- PL74302 (Out of Print)
MC- PK74302 (Out of Print)

Japan BMG Japan
CD- R32P 1240 (Out of Print)
(released on Jan. 21st, 1990)

U.S. RCA
CD- 2173-2-R (Out of Print) (released on 1990)
LP- 2173-1-R (Out of Print)

BRAZIL RCA
LP- 150.8050 (Out of Print) (released on 1990)

U.S. (Reissue) Manifesto
CD- PT3-40304

U.K. Remastered Reissue Camden Deluxe (released on 30th July , 2001)
CD- 74321 869652

Japan (reissue / same as Camden Deluxe edition) BMG Japan (released on 24th March 2004)
CD- BVCM-37471 (Out of Print)

U.K. (reissue / 3 LP box set *1,000copies limited) Weatherbox (released on 24th October, 2011)
10" vinyl - VIN180LP035

U.K. (reissue / 180g vinyl) Weatherbox (released on 26th March, 2012)
12" vinyl - VIN180LP039

Expanded Edition (E.U.) Edsel Records / Demon Music
3CD+1DVD - EDSJ 9011 (27th October, 2014)

Personnel:
David Lewis Gedge (vo.&g.), Peter Solowka (g.), Keith Gregory (b.), Simon Smith (dr.) additional musician: Amelia Fletcher (back vo.) Produced by Chris Allison


 1989年10月、メジャーRCA移籍後初のフルアルバムとなったスタジオ・アルバムとしては2作目。初期からのスタイルを突き詰めた唯一無二のバンド・サウンドはもちろんのこと、Simon Smithというどんな速いテンポの曲でも全くブレが無いだけではなく、独特な手数の多いドラミングによって強力なグルーヴを牽引していくドラマーの加入により、リズム隊がさらに強化された事で、圧倒的な疾走感と切迫感を体現した比類無きビート・ミュージックがここに完成を見る。9分にも及ぶ"Take Me!"の至上の名演はもちろん、この作品にある疾風怒濤のグルーヴとカタルシスは4ピース・バンドが表現し得る作品としては今持って最高峰の1つだと断言出来る。代表的なヒット曲"Kennedy"、"Brassneck"収録。全英アルバムズ・チャート最高位22位。なお、ジャケット違いのU.S.盤のCDにはSteve Albiniとの初仕事となった翌年のシングル"Brassneck"の4曲が追加されているが、"Take Me!"と"Be Honest"の間に挟み込まれるという、アルバムの流れを否応なしに断ち切る形で収録されてしまっているのであまりお奨めできない(ただし、あまりプレスされなかったらしいヴァイナル盤についてはU.K.盤と同じ10曲仕様)。その後、David Gedge監修の元、2001年7月に英Camden Deluxeからのリマスター盤や2014年10月に英Edsel/Demon Musicから3CD+DVDの4枚組エクスパンディッド・エディションが再発されており、やはりシングルのみの収録曲("Kennedy"のカップリング3曲と"Brassneck"の4曲)計7曲がボーナストラックで収録されているが、こちらはきちんとアルバム本編の末尾に収められている。なお、英Camden Deluxeから発売された再発盤の初回盤はプラケース外側を紙製のスリーブケースが覆う形になっているが、89年当時のRCAからのLPジャケットと同じ紙質でザラザラとした触感の再生紙が使用されている。なお約14年ぶりの国内盤化となった2004年3月発売の日本盤はこの2001年Camden Deluxe盤を元にしたものだが、スリーブケースは付いていない。
 また2011年10月には3枚組10インチ・ヴァイナル盤のフォーマットで1,000セット限定再発。何とこの為に再度リマスターも行われ、Camden Deluxe盤同様のシングルのみの収録曲7曲に加え、2009年にリリースされたコンピレーション『Ye Ye (The Best of the RCA Years)』で発掘された"Be Honest"のエレクトリック・バンド・アレンジのデモ・ヴァージョンがボーナストラックで収録。同セッションで収録された他のデモ・ヴァージョン4曲が2014年の3CD+DVDの4枚組エクスパンディッド・エディションにボーナス収録されている。
 最後にタイトルの「Bizarro」について。これはアメコミの「スーパーマン」に登場するキャラクターで、スーパーマンの敵役である暗黒街の帝王レックス・ルーサー(映画版ではジーン・ハックマンが演じていた)が作りだしたスーパーマンのコピー・ロボットの名前。でも完全にコピー出来なかったので、不良品として廃棄されてしまうという、哀しい運命を持ったキャラで、日本語版コミックでは「スーパーマン・ドッペルゲンガー」という名称で紹介され、アメリカのスーパーマン・マニアの間でも人気の高いキャラ。言うまでもなく、コミック・フリークとしても知られるデイヴィッドのネーミングだが、このコピー・ロボットが辿った運命に本作の歌詞にも共通する悲哀を感じる。
※関連文書【英Camden Deluxe'01リマスター盤付属ライナー邦訳】【『ビザーロ』発売10周年に寄せて


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