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THE WEDDING PRESENT2大傑作リマスター再発!
『BIZARRO』!『SEAMONSTERS』!
 [2001/6/27]

 以前David Gedgeのインタビュー内で明かされて以来話題となっていた、THE WEDDING PRESENTの2大金字塔であるRCA時代の2枚のアルバム『BIZARRO』『SEAMONSTERS』のリマスター盤再発に関して、発売元レーベルの広報担当者から曲目を入手する事ができましたので、早速ご紹介しましょう。


Track Listings for Camden Deluxe reissues

BIZARRO
originaly released in Oct.1989
Expected release date:30th July, 2001
Catalog No.:74321 869652

TRACK LISTING:
1 Brassneck
2 Crushed
3 No
4 Thanks
5 Kennedy
6 What Have I Said Now?
7 Granadaland
8 Bewitched
9 Take me!
10 Be Honest

Bonus Tracks
11 One Day This Will All Be Yours
12 Unfaithful
13 It's Not Unusual
14 Brassneck - Single Version
15 Don't Talk Just Kiss
16 Gone
17 Box Elder

#11-13 taken from EP "Kennedy" [1989-RCA]
#14-17 taken from EP "Brassneck" [1990-RCA]

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SEAMONSTERS
originaly released in May.1991
Expected release date:30th July, 2001
Catalog No.:74321 869662

TRACK LISTING:
1 Dalliance
2 Dare
3 Suck
4 Blonde
5 Rotterdam
6 Lovenest
7 Corduroy
8 Carolyn
9 Heather
10 Octopussy

Bonus Tracks
11 Make Me Smile (Come Up And See Me)
12 Crawl
13 Corduroy [Single Version]
14 She's My Best Friend
15 Niagara
16 Mothers
17 Dan Dare
18 Fleshworld

#11-13 taken from EP "3 Songs EP" [1990-RCA]
#14-15 taken from EP "Dalliance" [1991-RCA]
#16-18 taken from EP "Lovenest" [1991-RCA]

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1989年10月発表の名作2ndアルバム『BIZARRO』、御存知Steve Albiniをエンジニアに迎えて制作された1991年5月発表の空前絶後の傑作3rd『SEAMONSTERS』ともに彼らの母国イギリスでは全く信じがたい事に長らく廃盤状態にあり(日本ではそれよりももっと以前にとっくに廃盤)、今現在最も入手しやすいのがアメリカ・カルフォルニアのインディーズManifestoからのものであった訳ですが、印刷ずれの目立つ粗っぽいアートワークや『BIZARRO』に関しては最初にアメリカで発売になった時の原盤と異なるジャケットにボーナス・トラックがアルバムの真ん中に挟まれる形での再発盤だった事もあり、今回の当事者が関与したリマスター盤に期待が集まっていました。さて今回の再発の大きなポイントですが

  1. David Gedge自らがリマスターに立ち会っている
  2. それぞれのアルバムから派生したシングル/EP収録曲が
    ボーナス・トラックとして、
    アルバムの末尾に追加されている。
  3. RCA/BMG傘下のレーベルからの再発であるので
    使用マスター/アートワークの装丁は間違いなく
    グレードの高いものになるだろう事が予測される

「1」に関しては当然然るべき成果が得られるでしょうが、やはり「2」も大きな改善点でしょう。これでようやく昨今の作品と遜色ない音質/音圧でこの珠玉の名作を気軽に楽しむ事が出来るようになるでしょうから、ファンとして嬉しい限りですね。
そして「3」に関して説明しておくと、今回の発売元Camden Deluxeは元々60年代にRCAレーベルの廉価版専門の会社としてスタートしたCAMDEN内に近年設立されたリイシュー専門のレーベルで過去のRCA/BMGレーベル所属アーティストの再発を数多く手がけていますが、Davidが敬愛するENNIO MORRICONEのコンピレーションやLOU REEDのヨーロッパ向けでは初めて「真っ当な形で」まとめられた、と呼べる本人公認のベスト盤"The Very Best Of"、日本でも評判になった(ハリー・)ニルソンのリイシューシリーズなど、その丁寧な仕事ぶりには定評があります。今回初めてWeddoes作品のリイシューに着手した事で、この2作に続く1992年の『HIT PARADE』シリーズに関しても再発を期待していいのではないでしょうか。

気になる発売日はこの7月30日に決定!!!!そろそろオンライン上でも予約が始まるでしょうから、こまめにチェックしてみてはいかがでしょうか。

【追記】
で、実際に入手したのでご報告しますと、両者ともマスタリングはホントに素晴らしいです!個人の主観での感想にはなりますが、元来からこのアルバムにあったダイナミズムやエナジーを損なうことなく音の分離がよくなっている感じで、これは現時点での決定版、と呼んでいいでしょう。それにアートスリーブ・・・紙製のスリップケースが通常のプラケースを覆う格好になっているのですが、そのスリーブ、実は当時リリースされていたアナログ盤のジャケットに使用されていた紙質を忠実に再現しているのですよ。
『BIZARRO』はザラザラとした触感の、『SEAMONSTERS』は光沢のあるツルツルしたもの、といった具合に。細かいこだわりだがこれは嬉しかった。なおこのスリップケースは初回プレスのみの仕様ですので、ご注意下さい。
また今回それぞれ新たに書き下ろされたライナーノーツが付いておりますが、これがまた愛情をヒシヒシと感じる仕事ぶりで、新たに分かった事実(どうやら長い間この時代の作品が廃盤だったのはRCAとのちょっとした仲違いも原因になっていた事がライナー内で示唆されています)もあり、こちらも必読の内容です。『BIZARRO』はこちら、『SEAMONSTERS』はこちらです。私の拙訳になりますが、ぜひお読み下さい。

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