DISCOGRAPHY [THE WEDDING PRESENT (I) 1985〜1997]
  >> TWP (I) DISCOGRAPHY >> various artists (オムニバス参加作品) >>
c86


Track Listing:

SIDE 1
  1. "Velocity Girl " Primal Scream
  2. "Happy Head" The Mighty Lemon Drops
  3. "Pieasantly Surprised" The Soup Dragons
  4. "Feeling So Strange Again" The Wolfhounds
  5. "Therese" The Bodines
  6. "Law" Mighty Mighty
  7. "Buffalo"Stump
  8. "Run to the Temple"Bogshed
  9. "Sharps And Sticks" A Witness
  10. "Breaking Lines" The Pastels
  11. "From Now On This Will Be Your God" Age of Chance

SIDE 2

  1. "It's Up To You" Shop Assistants
  2. "Firestation Towers" The Close Lobsters
  3. "Sport Most Royal" Miaow
  4. "I Hate Nerys Hughes" Half Man Half Buiscuit
  5. "Transparent" The Servants
  6. "Big Jim (there's No Pubs In Heaven)" The MacKenzies
  7. "New Way (Quick Wash And Brush Up...)" bIG fLAME
  8. "Console Me" We've Got a Fuzzbox and We're Gonna Use It
  9. "Celestial City" McCarthy
  10. "Bullfighter Blues" The Shrubs
  11. "This Boy Can Wait (A bit longer!)" The Wedding Present
N.M.E. C86 (May/November 1986)

U.K.
MC (N.M.E.) - NME022 (released on 4th May, 1986)
LP (Rough Trade) - ROUGH100 (released on November 1986)
E.U. [reissue] Cherry Red Records
3CD BOX - CRCDBOX12 (released on 9th June, 2014)


Personnel:
David Lewis Gedge (vo.&g.), Peter Solowka (g.), Keith Gregory (b.), Shaun Charman (dr.)

 英音楽誌New Musical Express(=N.M.E.)が企画/編纂し、1986年に発売されたオムニバス作品。当初は通販のカセットで1986年5月にリリースされ、追って11月にRough TradeからLPでリリースされ直している。
 Weddoesは名曲"This Boy Can Wait"を提供。副題に'A bit longer!'とあるが、同年発売の7インチ盤(REC003)収録のシングル・エディットより1分ほど長い。つまりは、彼らの編集盤『TOMMY』と同曲の12インチ盤(REC003/12)収録のものと同テイク。
 タイトルの「C86」とは“class of 86”の略ではなく、「C86」の「C」は元々のリリース形態であったカセットテープの「Cassette」の頭文字を取ったもので、もちろんそれらのダブル・ミーニングとしても解釈できるだろうと思う。今で言うイギリスのUNCUTやQマガジンを想像して頂けるとわかりやすいと思うが、かつてNMEも付録としてカセット・コンピレーションを付けていた時代があり、そのシリーズ初のカタログが作られたのが1981年。Rough TradeとNMEが編纂し、Scritti PolittiやJosef K、Aztec Cameraといった当時頭角を顕しつつあったインディーズ・アーティストやレーベルにスポットを当てたその名も『C81』[Catalogue No.: COPY001]がそのシリーズ最初の作品となったのだという。その5年後に作られたこの『C86』もやはり同じ様な趣向で作られたもので、PUNKが既に過去の遺物となり、New Waveの興隆が一段落したこの時期ならではの曖昧な、しかし実直な個性を持っていた当時の英インディーズ・バンド/レーベルの良質なショーケース的1枚となっている。実際にPrimal Screamをはじめとした本コンピレーション参加バンドを中心にC86の名前を冠したライヴ・イベントがロンドンで行われ、同時期のジャングリー・ギター・ポップ特有の雰囲気を指す言葉として使われるようにもなった事で、パンク/ニュー・ウェーヴ以降の英インディー・シーンの歴史を語る上での大きなキーワードになった。この時代の忘れられない名コンピの1つである。
 なお、発売から28年の時を経て、2014年6月、Cherry Red Recordsから3枚組CD BOXとして再発。DISC 1にはオリジナル・カセットのままの曲順でCD化された本作に、当時は選から漏れた同時代のバンドの楽曲50曲も収録されている。また、発売元レーベルではこのオリジナル・カセットのレプリカもプロモーション用に生産し、日本でも店頭販売の特典として付属しているケースがあった。