DISCOGRAPHY [THE WEDDING PRESENT (I) 1985〜1997]
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Tommy


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expanded edition(3CD+DVD)


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Tommy


Track Listing:
1. Go Out And Get 'Em Boy!
2. (The Moment Before) Everything's Spoiled Again
3. Once More
4. At The Edge Of The Sea
5. Living And Learning
6. This Boy Can Wait !
7. You Should Always Keep In Touch With Your Friends
8. Felicity
9. What Becomes Of The Broken Hearted?
10. Never Said
11. Every Mother's Son
12. My Favourite Dress

side-A: 1-6
side-B: 7-12
Tommy (1985-1987) (July 1988)

U.K. Reception (Out of print)
LP- LEEDS 2
CD- LEEDS 2CD
MC- LEEDS 2MC

Canada Pearls from the past (Out of print)
CD- PFTP-WP2 (1994)

Reissue (U.K.) Cooking Vinyl
CD- COOK CD 135 (13th October, 1997)

Expanded Edition (E.U.) Edsel Records / Demon Music
3CD+1DVD - EDSJ 9005 (27th October, 2014)

Vinyl Reissue (E.U.) Demon Records (1st December , 2014)
12" Vinyl (limited Edition) - DEMREC41

Reissue (E.U.) Play It Again Sam (11th October , 2019)
12" Vinyl (limited Edition/White Vinyl) - PIASR456LP
CD - PIASR456CD

Personnel:
David Lewis Gedge (vo.&g.), Peter John Solowka (g.), Keith Brian Gregory (b.), Shaun Robert Charman (dr.&back vo.), Julian Sowa(dr. on #1) Produced by Carl Rosamond & TWP (#1-4,6), Chris Allison (#10-12)


 僅少プレスのため入手困難となっていた初期シングルやBBCセッションからの曲をまとめた初のコンピレーション作品 (全英アルバムズ・チャート最高位42位/インディーズチャートではナンバー1)。1985年5月のデビュー・シングル#1から'87年2月の4枚目#12までのAB面曲 (3rdのA面#7のオリジナル・テイクは未収録)に加え、TWP初のJohn Peel Sessionも含むBBC Radio 1の番組用に収録したレディオ・セッション(#5, 7-9)も収録。大名曲#12は『GEORGE BEST』収録のものとは別テイクでこちらがオリジナル。#9は『GEORGE BEST』に収録された"It's What You Want That Matters"の元タイトル。
 他の同世代バンドとの差異を見せつけた、ジャカジャカとしたジャングリー・ギターのバンド・アンサンブル(デイヴィッド・ゲッジ自ら認めている通り、初期ポストカード・レーベルのOrange JuiceやJosef K、Fire Enginesからの影響は明らかだ)はそのデビュー時から顕著だったものながら、この頃のはあまりにもがさつで粗が目立つ。野球に喩えるなら、その後のそれこそ“高速ギター・カッティング”などど称されてしまうような「完成型」は放る球全てがストイライク・ゾーンにダイレクトで投げ込まれる様な快感さえ感じられるものであり、こちらはただ速いだけのビーン・ボール、といった感じの稚拙な習作集ではある。しかし、その闇雲なひたむきさが今となっては得難い魅力でたまらなく良い。
 一方で見方を変えれば、アルバムの流れで聞くとデビュー曲に始まり最後に配された楽曲…今日まで続く類い希なラヴ・ソングの作り手としての原点となった#12"My Favorite Dress"に至るデイヴィッド・ゲッジの「青の時代」を追体験できるドキュメンタリーとしての役割は見事に果たしていると思う。
 アナログ盤の初回10,000枚にはオリジナル・メンバーの頃にベルギーで撮影されたカラーポスターが封入され、さらにそのうち1,000枚のジャケットにはSimon Smith加入後の第2期メンバーたちによる直筆サインが入っている。またアナログ盤は自身のReception盤以外にも欧州向けにプレスされたRough Trade盤、フランスのみで流通したMidnight Music盤などがある。さらに、大変細かい事ではあるが、デイヴィッド以外のメンバーのクレジットでミドル・ネームまで記載されているのはこのアルバムのみである。
 1997年10月には1stアルバム『GEORGE BEST』と同時に英Cooking Vinylからリイシューされたが、デジタル・リマスターの弊害による“音痩せ感”はこちらの再発盤も同様。しかし、レディオ・セッション音源で採用されたシングル曲#7と12インチ盤カップリングの#5のオリジナル・スタジオ・テイクも収録された3CD+DVDの4枚組エクスパンディッド・エディションが英Edsel/Demon Musicから2014年10月にリリースされ、リマスタリングも含めようやくバンド初期の音源がきちんとした形でまとめられることになった。また2019年10月には欧州Play It Agin Samからホワイトのカラー・ヴァイナル盤と紙ジャケ仕様のCDでも再発。なお、このアルバムも『GEORGE BEST』同様、日本盤では一度も発売された事がない。

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