DISCOGRAPHY [THE WEDDING PRESENT (I) 1985〜1997]
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Hit Parade 7,8,9 [For Promotional Use Only]


Track Listing:

  1. Flying Saucer
  2. Rocket
  3. Boing!
  4. Theme From Shaft
  5. Loveslave
  6. Chant Of The Ever
    Circling Skeletal Family
Hit Parade 7,8,9 [For Promotional Use Only] (1992)

U.K. RCA
CD- WED3

Personnel:
David Lewis Gedge (vo.&g.), Paul Dorrington (g.), Keith Gregory (b.), Simon Smith (dr.)
Producer: Jimmy Miller (#1-4), Brian Paulson(#5-6)

 '92年の"Hit Parade"シリーズ時の発売元レーベル英RCAはシングル各3枚毎にまとめたラジオ局/媒体向けのプロモーション盤を配布している。1〜3、4〜6、7〜9、10〜12の都合4枚が制作され、それぞれReception時代から彼らのジャケットを手がけているHitch氏デザインによるアート・スリーヴが使用された。内容自体は現在出回っている『Hit Parade 1』『同 2』それぞれに収められたものと全くの同テイク・・・という触れ込みだったのだが、実は写真の『Hit Parade 7,8,9』収録の#1"Flying Saucer"と#3"Boing!"に関しては事情があり多少異なる。
 #1"Flying Saucer"にはイントロのリフの前に映画『未知との遭遇』(原題Close encounters of the third kind:1977年度スティーブン・スピルバーグ監督作品)の地球人と異星人が交信する場面で印象的だったあのメロディを模したフレーズを、ギターのハーモニクスで演奏したものが2秒ほど入っている。これはオリジナルの7インチ盤でも聴かれたものだった。そもそも限定プレスだったシングルならまだしも、永続的なカタログとして残される可能性の高いアルバムとなると話は別だったようで、アルバム化の際、莫大な著作権料を要求されるのを懸念して自主的にカットしてしまったそうである。しかし基本的には『HIT PARADE 2』ならびに現行の2枚組『The Hit Parade』で聴けるものと同じ演奏である。
 #3"Boing!"は現在よく知られているのはBrian Paulsonがプロデュースしたテイクだが、このプロモーション盤では"Flying Saucer"を手がけたJimmy Millerのプロデュースしたテイクになっている。実は元々の7インチ盤に収録されていたこちらの方がオリジナル。理由は定かではないが、アルバム化の際に再レコーディングされたのだという。よく聴くと、ヴォーカルの出来やドラムの録音は明らかに現行のテイクの方が勝っているので、その辺が録音をやり直すきっかけになったのかもしれないと推察する。