DISCOGRAPHY [THE WEDDING PRESENT (I) 1985〜1997]
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Hit Parade2

Lyrics
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Hit Parade 2[米Manifesto盤]


Track Listing:

1. Flying Saucer
2. Boing!
3. Loveslave
4. Sticky
5. The Queen Of Outer Space
6. No Christmas
7. Rocket
8. Theme From Shaft
9. Chant Of The Ever Circling Skeletal Family
10. Go Wild In The Country
11. U.F.O.
12. Step Into Christmas

Side-A: 1-6
Side-B: 7-12


(Tracklist for Bonus "BBC Session" Disc of U.K.1st Limited edition)
1. Blue Eyes
2. Go Go Dancer
3. Three
4. Silver Shorts
5. Come Play With Me
6. California
7. Flying Saucer
8. Boing!
9. Loveslave
10. Sticky
11. The Queen Of Outer Space
12. No Christmas [Instrumental]

#1-3 : BBC Radio Leeds "Groove Web", broadcasted on 31/01/1992
#4&8: BBC World Service, broadcasted on 03/06/1992
#5-7: BBC Radio1 "John Peel Show", broadcasted on 02/05/1992
#9-12: BBC Radio 1 "The Mark Goodier Show", broadcasted on 02/11/1992
Hit Parade 2 (4th January, 1993)

U.K. RCA (Out of print)
CD- 75321-12775-2
LP- 75321-12775-1
MC- 75321-12775-4

Japan BMG Japan (Out of print)
CD- BVCP-611
(released on Mar. 24th, 1993)

U.S. Reissue Manifesto
CD- PT3-40302

Personnel:
David Lewis Gedge (vo.&g.), Paul Dorrington (g.), Keith Gregory (b.), Simon Smith (dr.)
Prod. by Jimmy Miller (#1,7&8), Brian Paulson (#2-6&9-11), TWP & Pat Grogan(#12)

 月1でA面新曲/B面カバーでアナログの7インチ・シングルをリリースするという、一見無謀にも思われた『The Hit Parade』シリーズのトライアルは英国ではもちろん、日本でも高い評価を受け、多くの聴衆に彼らの存在を気付かせるきっかけになった。7月からの後半部を集めたこのアルバム(ただし#1は著作権の事情で自主的にイントロをカットしたもの、#2はBrian Paulsonの元での再録音テイクに差し替え)でも絶好調さをアピール。その突拍子もない企画性だけが凄いのでは無く、1曲1曲がシングルとして凄まじいクオリティとヴォルテージを有していた事が兎にも角にも素晴らしかったのだ、という事が改めて分かる内容である。
今回もB面のカバー曲の趣向の広さ(Elton JohnにIssac HayesにDavid Bowieに60年代のSF-TV番組のテーマ曲)は健在で、この時期のThe Wedding Presentならではの比類無き実力が遺憾なく発揮されたパワフルかつソリッドなアレンジに仕上げられている。特にどんなジャンルの楽曲であっても物ともしないWeddoes史最高のリズム隊、Gregory-Smithコンビの超絶的な演奏には舌を巻く瞬間が多々ある。また当時は前半戦の6作に比べ地味な印象だったオリジナル曲(#1〜6)は「Flying Saucer」をはじめとして、むしろこちらの方がこの時代のバンド・アンサンブルの個性を余すことなく刻み込んだ名演として近年評価が高まりつつある。今でこそU.S.オルタナティヴ史に残る孤高の傑作として名高いSlintの1991年作『Spiderland』を聴いてその仕事ぶりが気に入ったというBrian Paulsonをいち早くプロデューサーとエンジニアに登用した事も特筆すべきポイントだ。この両者の組み合わせが見事にはまった「The Queen Of Outer Space」は第3期Weddoesの極致と言っていい。ホント、この年は彼らにとっての"Summer of Love"だったと心底思わせる充実ぶりである。全英アルバムズ・チャート最高位19位。英国盤の初回プレス30,000セットは本シリーズの全A面曲のBBCセッションを集めたボーナス・ディスク付きの2枚組で、これにも唸らされた。
なお、こちらも前編の『1』同様、裏ジャケットは仏語、独語など7カ国語で説明が表示されているが、今度はアナログ盤の方の裏ジャケットに関し、日本語の説明文に誤りがある(「後半」が「前半」になっている)。
 また、ジャケット上部のマークに発売元レーベルのマークが入る意匠は『1』同様と同様で、米Manifestoからの再発盤はマークが消えている。
 2014年10月にデイヴィッド・ゲッジ監修の元リマスターされ、本プロジェクト全12枚に加え、上記した初回盤ボーナスディスクのBBCセッション音源、関連するMVなどの映像を全てまとめた英Edsel/Demon Musicからの3CD+DVDの4枚組エクスパンディッド・エディションThe Hit Parade』が出ているので、そちらをオススメしたい。

 ちなみに再三再四説明してきた様に、フランスのRCAが無断でリリースした『Hit Parade 3』はメンバー非公認で本シリーズとは関係がない便乗商品なので注意されたし。


<-- previous release "No Christmas (1992)"next release "Dick York's Wardrobe (1993)"-->