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  • 6/17 英ハルThe Welly公演のセットリスト [2009/6/18]
     感動的だった16年ぶりのジャパン・ツアーから約3ヶ月、夏のフェスティヴァル・シーズンに向けてイギリスでのショート・ツアーが英ハルThe Wellyでスタートを切りました。オープニング・アクトは先頃ソロ・デビューを果たしたばかりのTWPのベース&バック・ヴォーカルTerry de Castro。そして肝心のTWPは・・・ここに来てまたもやメンバーチェンジ。ギターリストのSimon Cleaveが病気療養のため離脱。果たして、新たなギターリストは?そして気になるセットリストは?まずはセットリストからご紹介していきましょう。

       Santa Ana Winds [El Rey (2008)]
       Sucker [7" single (1995)]
       Don't Talk, Just Kiss [b-side of the single "Brassneck" (1990)]
       Jet Girl [Saturnalia (1996)]
       The Queen of Outer Space [single (1992) & The Hit Parade (2003)]
       At the Edge Of the Sea [b-side of the single "Once More" (1986)]
       Silver Shorts [single (1992) & The Hit Parade (2003)]
       Everyone Thinks He Looks Daft [George Best (1987)]
       I Lost the Monkey [El Rey (2008)]
       Ringway to Seatac [Take Fountain & single (2005)]
       2, 3, Go [single & Saturnalia (1996)]
       Don't Touch That Dial [single / CINERAMA (2003) & Take Fountain (2005)]
       Soup [El Rey (2008)]
       Superman [Disco Volante / CINERAMA (2000) & single (2001)]
       Swimming Pools, Movie Stars [Watusi (1994)]
       A Million Miles [George Best (1987)]
       Brassneck [Bizarro (1989) & single (1990)]
       Corduroy ["3 Songs EP" (1990) & Seamonsters (1991)]
       Bewitched [Bizarro (1989)]

    昨年秋のツアーから続いていた"Kennedy"から始まるセットが刷新され、かなり久しぶりに演奏される昔のレパートリーが増えました。演奏された全19曲中、TWP再生後のツアーでは初めて演奏されたナンバーが5曲。1986年発表のセカンド・シングル"Once More"のカップリングだった"At the Edge Of the Sea"はこの8月にブライトンで開催されるTWP主催の同名フェスティヴァルに引っ掛けて取り上げられたのでしょうが、1985年のデビュー当時から翌年まで、数えるほどしかステージでは演奏されていない、かなり渋いレパートリーです。意外にも、先日のBBC Big Band with David Gedgeのスペシャル・ライヴでも歌われた名曲"Don't Touch That Dial"もTWP再始動後では初。また今回はアクースティック・パートも用意され、その2曲"Superman"、"Swimming Pools, Movie Stars"も再始動後では初演奏となります。あとの1曲は序盤で演奏された"Jet Girl"。

    で、肝心な新ギターリストですが、ドラマーのGraeme Ramsayがギターにスイッチするという、驚きの人事転換。元々マルチ・プレイヤーであるとはいえ、たった4日のリハーサルで覚えたとは思えないほど、バンドのアンサンブルに溶け込んでいたとの事。ちなみにバンド内で楽器のポジション転換が行われたのは1994年の『Watusi』時代にベーシストとして加入し、翌年ギターリストにスイッチしたDarren Belk以来となります。
    そしてグラエムの替わりにドラマーの座に座ったのが、2005年暮れから2006年のツアー・ドラマーを務めたCharlie "Sticks" Layton。過去のTWPのどのドラマーにもない、彼のシャープかつタイトなプレイぶりを今でもよく覚えている方なら、かなり興味深いラインアップと言えるでしょう。
    なお、この後の日程ではもう1曲、再生後のTWPのツアーでは演奏されていない、それどころか、旧TWPでもライヴではたった1回しか演奏されていないBサイド名曲"Fleshworld"[b-side of the single "Lovenest" (1991)]が登場するようです。ちなみに、そのたった1回のライヴ演奏は『The Complete Peel Sessions 1986-2004』のDisc 4、Phoenix Festivalのパートで聴く事ができます。
     それにしても気がかりなのは、Simon Cleaveの病状。現在地元ドイツの病院に入院中ということですが、病名も現時点では明らかになっていません。Simonの1日も早い回復を祈りましょう。

    【追記:2009/6/20】
    "Fleshworld"が入ったセットになってからは終盤が以下の様な順番になっています。
       Corduroy
       Fleshworld
       Brassneck
       Bewitched



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First published on the internet in February 1998