1. Davni Chasy (2nd session recorded 15.03.88)
2. Cherez Richku, Cherez Hai (3rd session recorded 02.05.89)
3. Svitit Misyats (1st session recorded 06.10.87)
4. Tiutiunnyk (1st session recorded 06.10.87)
5. Zadumav Didochok (2nd session recorded 15.03.88)
6. Yikhav Kozak Za Dunai (1st session recorded 06.10.87)
7. Hude Dnipro Hude (1st session recorded 06.10.87)
8. Katrusya (1st session recorded 06.10.87)
9. Vasya Vasilyok (2nd session recorded 15.03.88)
10. Sertsem i Dusheyu (3rd session recorded 15.03.89)
11. Zavtra (3rd session recorded 15.03.89)
12. Verkhovyno (2nd session recorded 15.03.88)

Sessions 1 + 2 recorded at BBC Maida Vale Studio 4 and session 3 at Wessex Studios, London.

DVD:
- Interview with David Gedge, Peter Solowka and Len Liggins by Ken Garner (author of the definitive BBC John Peel sessions book 'In Session Tonight') at the Brudenell Social Club, Leeds 10.11.2018
- The Wedding Present performing 'Vasya Vasilyok' and 'Hude Dnipro Hude' at Leeds Polytechnic 28.04.1989
- The Wedding Present performing 'Verkhovyno' on BBC 2's 'On A Personal Note' 23.09.1988
- The Ukrainians performing 'Davni Chasy' at the 'At The Edge Of The Sea' festival, Brighton 28.08.2010.

　2019年のRecord Store Day（4/13）向けのカタログとして初めて公式にリリースされることになった7インチ盤「Davni Chasy」に続き、英Hatch Recordsからリリースされた『Ukrainski Vistupi V Johna Peela』の新装リマスター盤。フィジカル・リリースはCDとDVDがバンドルされた12インチLP盤とCDとDVDの2枚組の2種類のフォーマット。オリジナル盤『Ukrainski Vistupi V Johna Peela』に収められた1987年10月と1988年3月の2回のセッションに加え、3回目にして最後のウクレイニアン・フォーク編成でのセッションとなった1989年3月のセッションを含む全12曲が収められ、2007年にリリースされた『The Complete Peel Sessions 1986-2004』収録時以来12年ぶりとなるリマスタリングも行なわれている。DVDには今回録り下ろしとなるDavid Gedgeとこのセッションの発案者だった初代ギターリストPeter Solowka、後のThe Ukrainiansの中心メンバーとなるLen Ligginsへのインタビューの模様や未発表ライヴ・フッテージ（初製品化となるBBC TV 2で放映されたライヴ映像や、2010年の"At The Edge Of The Sea"出演時のThe Ukrainiansのライヴ）が収録。こちらもオリジナル盤『Ukrainski Vistupi V Johna Peela』をはじめとするRCA時代の数多くのアートスリーブを手がけたJonathan Hitchen（愛称Hitch）が新たにジャケットやブックレットを制作している。豪華なブックレット（CDサイズのブックレットしか存在しなかったオリジナル盤とは異なり、LP盤はきちんとLPサイズのものが付属しているので、断然お薦めしたい）には当時のプレス記事や未発表の写真が網羅されているが、前述の『The Complete Peel Sessions 1986-2004』のライナーノーツも担当した、BBC Radio 1"John Peel Show"のセッションの歴史をまとめた名著『In Session Tonight』の作者でもあるKen Garner氏によるライナーノーツも大変読み応えがある。
　なお、『Ukrainski Vistupi V Johna Peela』の再発は2000年9月に英Fresh Earからの『Ukrainan John Peel Sessions』（FRESH CD 100）に続き2回目となるが、そのカタログに収録されていた1986年10月の2回目のJohn Peel Sessionで披露された"Hopak"は今回の新装版には収録されていない。Ken Garner氏のライナーでも触れられている通り、同日のセッションのウォーム・アップ的に演奏されたこの曲が後のウクレイニアン・フォーク・セッションに発展するきっかけとなった記録だったのでぜひ収録して欲しかったものだったが、近年BBCセッション音源のリリースに関しては契約上、特定の放送回のどれか1曲のみを抜き出すようなことが許可されておらず、その放送回の全曲を収録することが条件付けられているため、見送られたようである。2014年のEdselからのExpanded Editionシリーズでも、1988年の名コンピレーション『Tommy』の様に本編に収録されているBBCセッション音源がボーナス・ディスクにも放送回ごとにまとめられた結果、重複して収録されていたが、なるほどそういう理由だったというわけだ。
　いずれにしてもTWPの歴史上無視して通れない重要作にも関わらず、先のEdselからのExpanded Editionシリーズでなぜかスルーされていたカタログが、ようやく発売30周年の節目にまとめられたことには感謝したい。

• HATCH RECORDS (12"LP+CD&DVD)
• HATCH RECORDS (CD&DVD)


• Amazon.co.jp (12"LP+CD&DVD)


• "Yikhav Kozak Za Dunai" (Soundcloud)

（last modified : 5th May, 2019 / first published : 5th May, 2019）