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THE WEDDING PRESENT BBC Radio 1 "OneMusic"でのカヴァー・セッションが放送されました [2006/7/23 - 8/30 - 9/6更新]

以前のニュース内でお知らせした、BBC Radio 1 "OneMusic"(火~木23時から25時放送/John Peel Showの後継番組)の為のレディオ・セッションは去る7/19に収録され、8/29(日本時間では8/30朝7時頃から)のHuw Stephenがホストを務めている火曜日の放送でオンエアされました。今回のセッションは全てがTWP/CINERAMAお得意のカヴァー・ヴァージョンという特別企画で、それに合わせて2時間の番組ほぼ全編が様々なアーティストたちによるカヴァーばかりという一夜になりました(番組的にはおそらくはこの企画が先にあって、そこに様々なカヴァーで知られるTWPをスペシャル・セッションで招いた、という事なんでしょうけど)。パーソネルは先月放送されたBBC 6 Musicでのセッションと同じこの4月以降のライヴ・メンバー4人に加え、一昨年2004年9月のTWP名義最後のJohn Peel Sessionにも参加していたセッション・ミュージシャン、Catherine Kontzがキーボード類を担当。演奏した曲は以下の4曲で、番組中での電話インタビューでデイヴィッド・ゲッジがコメントしていた様に60's、70's、80's、90'sそれぞれの年代から1曲ずつ取り上げています。本日から1週間はWEB上でアーカイヴ化されたものがお聴きいただけますので、ぜひお聞きください。どの曲も見事なまでにWeddoes流ギター・ロックにアレンジされていて、久々にシビれるものでした。特に"Lovin' You"と"Back for Good"の後半の盛り上がりは聞き物です。
【追記9/6】
8/29放送分のアーカイヴは終了しています。

始まる時間曲名オリジナル発表年原曲収録CD
00'21:54Step Inside LoveCilla Black1968The Best of Cilla Black [EMI]
00'49:47Lovin' YouMinnie Ripperton1974Perfect Angel [CAPITOL]
01'15:47Our Lips Are SealedThe Go-Go's1982Beauty and the Beat [IRS]
01'42:56Back for GoodTake That1995Nobody Else [RCA]

1曲目はLennon/McCartney作/George Martinプロデュースによるシラ・ブラックの全英No.1ヒット。Weddoes版はキーボードも入って原曲よりさらにグルーヴィーな仕上がり。エンディングに左チャンネルから入ってくるジャングリーなギター・カッティングにどうしても頬が緩んでしまいます。ちなみにザ・ビートルズ版も1968年のラフなスタジオ・セッションでのテイクが1996年発売の『Anthology 3』の中で"Los Paranoias"とのメドレーとして聞けます。YouTubeに上がっているこちらのフィルムではシラ版のアコースティック・テイク(これCDになっているなら聞きたいですね)とそのAnthology版のメドレーが一緒に楽しめますので、ぜひお試しを。
2曲目はStevie Wonderがプロデュースした代表曲。それにしても、あんなにピースフルな名曲をよくぞこんなヘヴィーなギター・ロックに仕立てたものだ、と驚くばかりの名演・怪演です。今回のセッションはバンドの好調さもあるのでしょうが、とにかくアレンジのアイデアが冴えに冴えてます。余談ですがこの曲のオリジナルはベスト盤やコンピレーションに入っているシングル・エディットじゃなく、Stevie Wonderのエレピソロが長めに聞けるアルバム・ヴァージョンがおすすめです。
3曲目のGo-Go'sの曲は本人たちのオリジナルよりは最近ではHilary Duffのヴァージョンの方がおなじみかもしれないですね。個人的にはこの曲をGo-Go'sのJane Weidlinと共作したTerry Hallが後にFun Boy Threeで取り上げた時のヴァージョンが好きでした(この曲、Go-Go'sとTerryがいた時代のThe SpecialsがMadnessのフロントアクトとして一緒にツアーしたのがきっかけで出来たらしいですね)。Weddoes版は喩えて言うなら『GEORGE BEST』が出た1987年当時にこの曲をカヴァーしていたとしたらこんな感じ、というアレンジですね。もろ"I'm Not Always So Stupid"みたいなイントロですし(笑)。
ラストは90年代を代表するボーイズ・グループ、テイク・ザット後期の全英No.1ヒット。原曲の面影を残した前半と対照的な後半にかけてのノイジーな昂ぶりに思わず仰け反ります。ちなみにデイヴィッド・ゲッジのアイドル・ポップ好きは有名ですが、CINERAMA時の5回目のJohn Peel Session(2003年6月放送)ではt.A.T.uの大ヒット"All The Things She Said"を取り上げてもいました。
なお、番組内でも話題に上っていましたが、本日公式サイト上で再来月10月26日に英ウルヴァーハンプトンのWulfrun Hallで1夜限りのギグが行われる事が発表されました。


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