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BBC 6 Music "Dream Ticket"でTWP1988年2月のライヴが再オンエア [2006/5/25 - 6/1 更新]

5/24放送のBBC 6 Music "Dream Ticket"でザ・ウェディング・プレゼントの1988年2月19日、ロンドンのTown & Country Club(現在のThe Forum)で収録されたライヴが紹介されました。これはドラマーにSimon Smithが加わった第2期のラインアップによるもので、昨年2/10の放送分をはじめ、過去何度か同番組では放送されているものです。今回はフランスでツアー中のデイヴィッド・ゲッジへの電話インタビューも合わせて紹介されました。
番組の再放送は現在WEB上のストリーミングでお聞き頂けます(要RealOnePlayer)。インタビューは1:50'34"から、ライヴは1:55'19"からスタートします。ライヴの演奏曲目は"Everyone Thinks He Looks Daft"、 "Nobody's Twisting Your Arm"(1:59'51"から)、アルバム『Bizarro』収録のヴァージョンとは異なるエレクトリック・バンド・アレンジだった初期ヴァージョンの"Be Honest"(2:02'47"から)、"Anyone Can Make a Mistake"(2:05'56"から)、ラストは"My Favorite Dress"(2:08'45"から)です。この第2期Weddoesのライヴはバンドの音が猛然と突進してくる様な圧倒的な勢いを感じさせるもので、特に原曲から遙かにテンポアップした"Nobody's Twisting Your Arm"、"Anyone Can Make a Mistake"には戦慄さえ覚えます。"Nobody's Twisting Your Arm"ではもちろんオリジナル通りの“Take it away, Grapper!”の掛け声からギター・ソロに突入する場面も聞けます。
なお、アーカイヴ期間はBBCの慣例通り本日から1週間。翌週には新たな放送分に入れ替わりますので、チェックはお早めに。

【6/1更新】アーカイヴ期間は終了しました。

【5/26更新】
電話インタビューの抄訳を以下に載せておきます。やはり『Take Fountain』発表以降ほとんど休み無しに続いてきた感もあるこの2年のツアー・デイズの中で新曲を書く余裕はなかったようですね。今回の欧州ツアー前にイギリスでの日程が終わればしばらくツアーを行わない事を表明してますから、いよいよ久々の新曲作りに入る事になるのかもしれないですね。


Interview with David Lewis Gedge on BBC 6 Music "Dream Ticket" (May 24th, 2006)


ニモーネ(Dream Ticket DJ/以下N):ツアーは順調ですか?
デイヴィッド・ルイス・ゲッジ(以下DLG):まあね。去年も1度欧州を回ったんだけど、しばらく演奏してなかった場所からお誘いをたくさんもらってね。だから僕らはまた戻ってきて、プラハとヴィエナではこの12年間で初めて演奏したんだ。アイスランドとルクセンブルクに至ってはバンド始まって以来初めてだったよ。

N:オーディエンスの反応は?
DLG:おかしなもんでね。いくつかの国では、昔からのファンがやってきてて、そういうファンはやっぱり昔懐かしいナンバーをリクエストしてくる。でも去年初めてトルコで演奏した時は、あの国は80年代には軍事政権下にあったから彼らには僕らの音楽を知る術が無かった。だから"Kennedy"や"Brassneck"みたいな有名な曲をやっても、彼らは聴いた事さえ無いから“シーン…”っとしちゃってね。むしろCINERAMAの曲をリクエストするくらいだから、ちょっとひねくれてるというか何というか(笑)。
フランスでは、1992年の月刊シングル・シリーズ『THE HIT PARADE』の頃に大人気だったから、やっぱりその時代の曲がウケがいいし、イギリスなら『GEORGE BEST』や『BIZARRO』『SEAMONSTERS』。こういうその国ごとの傾向の違いっていうのは面白くてね。たぶんグラフや円グラフにした方がいいかもね(笑)。

N:セットリストはその時々で調整できます?
DLG:いや、無理だよ。絶対に!だって20曲の歌詞を覚えるだけで精一杯だし。40曲も予備があったら尚更ね。僕らは25曲リハーサルして、それを21曲に絞り込む。このやり方をずっと守ってるし、みんなが喜ぶものばかりをやるよりは良いと思うしね。別に“グレイテスト・ヒッツ・ツアー”をやっているつもりは無いしね。でも最初から最後まで起伏のある、速いやつからスローなものまでいろいろな曲を取りそろえているよ。

N:コンピレーションの『Search for Paradise : Singles 2004-05』が出たばかりですけど、TWPとしての新曲の予定は?新曲を書く時間はあります?
DLG:いいや、もう2年は曲を書いてないんだよ!去年の2月からずっとツアーのし通しでね。欧州、それから北米、いくつかのフェスティヴァル、そしてクリスマスを迎えて、年が明けたらまた北米で、また今は欧州。書けるわけがない。ツアーバスの後ろにポータブル・スタジオを搭載しているようなRadioheadみたいなバンドが羨ましいね。ああいう環境は到底真似できないよ。もし新しい曲を書くとしたら、このツアーが終わってからだろうな。

N:これからTown and Country Clubでのライヴをオンエアするんですが…
DLG:うん、今は確か名前が変わったよね。The Forumだったかな。

N:あの頃の思い出は何かあります?
DLG:あまりに昔過ぎて、何も思い出せないよ(笑)。数日前の事だって怪しいのに、18かそこらくらいの時代の頃のようでね。{訳注:実際には1988年11月当時、デイヴィッドは28歳だった}何を演奏したかさえ思い出せないな。

N:今日紹介するのは"Everyone Thinks He Looks Daft"、 "Nobody's Twisting Your Arm"、Be Honest"、"Anyone Can Make a Mistake"…
DLG:"Everyone Thinks He Looks Daft"は今のツアーでも演奏してるんだ。普段はこういう古い曲はやらないんだけどね。時代が一巡りした感じだな。

N:もうすぐパリで欧州での日程が終わって、いよいよイギリスに戻ってきますね。新曲も楽しみにしてますが、残りの日程の成功も祈っていますよ。デイヴィッド、今日はありがとう。
DLG:うん、どうもありがとう。


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