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オムニバス盤『John Peel and Sheila : The Pig's Big 78's』発売中 [2006/3/25]

John Peel and Sheila : The Pig's Big 78's
TWP/CINERAMAの楽曲が収録されている訳ではないので直接は関係無いのですが、TWP/CINERAMAの熱心なシンパであり、プライベートでもデイヴィッド・ゲッジと親交が深かったBBC Radio 1の伝説的なDJ故ジョン・ピールに関してユニークなカタログが発売されたのでご紹介します。ドイツ・ミュンヘンのレーベルTriknotが編纂した『John Peel & Sheila : The Pig's Big 78s - The Best Of John Peel's Vintage Record Collection』 [Catalogue no.:US-0350]はジョンと彼の奥様のSheila(ちなみにタイトルにある“The Pig”は彼女の愛称です)のコレクションから23曲が収められたオムニバス盤ですが、主に1910年代から50年代半ばまでの半世紀以上も前に作られた作品からチョイスされており、ジョンが愛した戦前ブルーズやリズム&ブルーズ、ディキシーランド・ジャズのルーツとなる楽曲、ノヴェルティ・ミュージックと呼ばれるようなパロディ/コミック・ソングなどが集められたもの。在りし日のジョン・ピール・ショーを聴いていた方ならば、ジョンが典型的なインディー・ロックや最新のエレクトロニカ/ドラムンベースの合間にアナログの45回転/78回転盤でこういうBBC Radio 1では他に誰も紹介しないだろう大昔のナンバーを当たり前のようにかけていた事をよく覚えているとは思いますが、彼の死後に発表されたトリビュート作品…メジャー・レーベルからの『John Peel - A Tribute』やBuzzcocksのカヴァー・シングル『Ever Fallen In Love』、英音楽誌UNCUTの2006年1月号の付録CDだった『John Peel's Festive 15』ではほとんどフォローされていなかった彼の幅広い趣味趣向だけではなく、単体ではなかなか聴けない様なジャンルやアーティストにスポットを当てた1枚としても画期的なオムニバス盤と呼べると思います。収録曲の試聴についてはTriknotのWEBサイトをご参考ください。ちなみにデジパック仕様のパッケージや独語・英語それぞれのヴァージョンで作られているブックレットの体裁も素晴らしいものです。現在AMAZON.CO.JPHMV.CO.JPでも取り扱っています。


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